125ccと160ccバイク、あなたに最適なのはどっち？
「通勤や街乗りに最適なバイクを選びたい」「休日はツーリングも楽しみたい」――そんな悩みを抱える方が増えています。バイク選びは、排気量によって維持費や走行性能、使い勝手が大きく変わるため、慎重な検討が必要です。特に、125ccと160ccのどちらを選ぶべきか迷う方は多いでしょう。
ハッキリ言ってしまうとこのクラスのバイクを選ぶなら、125㏄の方が楽じゃないかなと思っています。ただし走れる場所が限られてしまうので、私は160㏄を選んでいますというだけの話です。じゃあ結局125㏄と160㏄はどちらがいいの？と聞かれると、ハッキリ言って私なら160㏄を選びます。何にしても高速道路に乗れるのが大きいし、自動車専用道路を利用できるのが大きいです。
しかしそれでは125㏄って何なの？と思う方もいると思うので、今日は125㏄の良さなども考えてみて125㏄と160㏄はどちらがいいのか？ということを考えてみたいと思います。
125ccバイク（原付二種）の魅力と注意点
125ccバイクは、通勤や街乗りを中心に考える方にとって、コストパフォーマンスと扱いやすさが際立つ選択肢です。その一方で、高速道路の利用やパワー面では制限があります。
- 維持費の安さ
- 一般道しか走れないこと
- なのにカスタム次第でかなり加速力を上げることが可能
この3つが125㏄のメリットと思っています。一般道しか走れないことがメリット？と思うかもしれませんが、十分なメリットとなります。その理由なども以下で、125ccバイクの魅力と注意点と一緒に詳しく見ていきましょう。
125ccバイクの圧倒的メリット：維持費と取り回しの良さ
125ccバイクの最大の強みは、維持費の安さと取り回しの良さにあります。具体的には、年間の維持費は160ccと比べて約1万円以上安く済むケースが多く、税金や保険料、ガソリン代などの固定費が抑えられます。
「家計に優しいって本当？」と疑問に思う方もいるでしょう。実際、125ccバイクの実燃費はリッター40～50kmと非常に優秀で、年間10,000km走行した場合のガソリン代は約33,000円（レギュラーガソリン170円/L換算）です。また、125cc以下のバイクは自動車重量税がかからず、車検も不要。自賠責保険料も安く、任意保険は自動車保険の「ファミリーバイク特約」を利用できるため、さらにコストを抑えることが可能です。
なんで一般道しか走れないことがメリットなのか？というのが、こう考えてもらえるとよくわかるのではないかなと思います。あとポイッと捨てるのも、125㏄の方が楽かなと思います。売る目的ではないなら、引き渡してしまってもいいと思います。ただし引き渡すとき費用がかかるかは、しっかり確認だけしておいてください。
あとウーバーイーツのみで使う方がいたら、125㏄のバイクの方が楽だと思います。しかし購入せずにできるなら、友達からもらう。または故障していないけど走行距離だけが長いだけの安い125㏄のスクーターを選ぶといいと思います。マニュアルバイクの場合はまた逆なので、友達からもらう以外は注意してバイク屋さんから話を聞いてください。
125ccバイクのデメリットと125ccバイクの高速道路の利用時の注意点
125ccバイクの最大の弱点は、高速道路の走行が認められていない点です。現行法規では、125cc以下のバイクは自動車専用道路や高速道路の利用が禁止されています。これは道路交通法による規定であり、違反した場合は罰則の対象となるため、注意が必要です。さらに、2025年4月から導入される新基準原付（いわゆる「第2種原付」）の登場により、125ccバイクの立ち位置も変化しつつあります。
モンキー125は5速は必要？不要？4速で十分な理由と後悔しない選び方 – ぐるぐる日記
ただし上記に言い方だとスクーターのみが125㏄というようなイメージを持たれますが、このサイトでも書いているモンキー125なども当然125㏄のバイクになります。この手のマニュアルバイクとスクーターでは楽しみ方が変わってきますので、その辺をお間違いないようにしてください。
3年以上前に原宿のビルで出会った方は、病み上がりのモンキー乗りでした。笑
そういう長距離も一般道しか走れないバイクでも、楽しみ方がいくつもあるのが125㏄のいいところじゃないかなと思っています。高速道路に乗れればいいってものでもないので、その辺も考慮してバイク選びを楽しんでください。
125㏄は一部のバイパスのみ走れる！これをどう考えるか？だけ
125㏄は結局この一部のバイパスのみ走れる、これ一点に尽きると思います。関東に住んでいる方なら保土ヶ谷バイパスなどは125㏄以下のバイクは走行禁止になっています。
こういう感じで125㏄は走れない箇所も存在していることは事実です。これをどう考えるか？というのが、原付二種のままでいるか軽二輪に格上げするかの二択を迫られるシーンになってくると思います。
原付二種が走れない一般無料道路MAP – グロムでどこまでも
ちょっと調べていたらこういうサイトに出くわしたので、ご紹介させてください。しかし不安な方がいたら最近バイクでもカーナビに相当するスマートモニターというアイテムが存在するので、そちらを取り付けてしまってもいいんじゃないかなと思います。詳しくは下記に記事があったので、その記事を載せておきます。
160ccバイク（軽二輪）の魅力と注意点
160ccバイクは、125ccクラスの手軽さを残しつつ、走行性能や高速道路の利用範囲が大きく広がる点が特徴です。「もう少しパワーが欲しい」「ツーリングも楽しみたい」という方には、160ccクラスが非常に魅力的な選択肢となります。しかし、維持費や取り回しの面では125ccに比べて注意点も存在します。
というより160㏄のバイクの話なのでするのをやめようと思ったのですが、YZF-R25やフォルツァ、Xmax250やNinja250も160㏄の仲間です。何故か？というとこのバイクも、軽二輪になるからです。笑
軽二輪までは車検がないというのが特徴なのですが、自分でメンテナンスはできていた方がいいと思います。160㏄の立ち位置がこれでよくわかると思うので、こういった250㏄のバイクを費用をもっと貯めて買うか、思い切って46万円程度でPCX160を買うか、みたいな選択を迫られるのがこの160㏄～250㏄クラスのバイクだと思います。
この辺はスクーターとビッグスクーターの比較記事で、こういう記事を見つけてきたのでご紹介だけしておきます。このサイト主さんはフォルツァには乗ったことがないようですが、よく書けている気がしたので参考にしていただければと思います。
160ccバイクの頼れるメリット：走行性能と汎用性の高さ
160ccバイクの最大の魅力は、余裕のある走行性能と高速道路の利用が可能な点です。エンジン出力が高いため、加速や最高速度に大きな差が生まれます。例えば、信号待ちからの発進や、バイパス・高速道路での合流時にも余裕を持った走りができるため、ツーリングや長距離移動に適しています。
160ccバイクは高速道路の走行が認められており、ツーリングの幅が一気に広がります。「週末は遠出したい」「高速道路を使って効率よく移動したい」という方には、160ccクラスが最適です。加速や最高速の面でも、125ccとの違いは明確で、特に二人乗りや積載時のパワー不足を感じにくいのが特徴です。
問題はライダー本人です。
ライダー本人がどういう走りを求めるか？で、160㏄を選ぶか250㏄を選ぶかになります。一日に100㎞以上走るというライダーの方だったら私は素直に250㏄を選ぶ方がいいんじゃないかなと思います。それ以外の方は160㏄をわざわざ選ぶ必要もなく、一般道のみでもいいなら125㏄を選ぶといいと思います。
この話をするとPCXに目が行きやすいのですが、YZF-R15なども同じクラスのバイクです。ただし日本で乗っているライダーがあまりいないのも特徴です。どちらかと言えばYZF-R25やR3の方がメジャーなので、やっぱりそちらが選ばれがちです。
ハッキリ言ってしまうと私は加速力に関しては大して問題はないんじゃないかな、と思っている方です。160㏄のスクーターしか乗ってはいませんが、それ以外のマニュアルバイクでも同じ感想を持つように思います。
160ccバイクのデメリット：維持費と取り回し
160ccバイクは、維持費や取り回しの面で125ccに比べて負担が増える傾向があります。まず、燃費は125ccよりやや劣る傾向があり、実燃費はリッター35～40km程度が一般的です。年間10,000km走行した場合、ガソリン代は約42,000円（レギュラーガソリン170円/L換算）となり、125ccよりも年間1万円前後高くなります。
また、軽二輪（126cc～250cc未満）に区分されるため、軽自動車税は年間3,600円、自賠責保険料もやや高めです。車検は不要ですが、任意保険は「ファミリーバイク特約」が使えず、個別にバイク保険へ加入する必要があります。これにより、保険料が年間2万円以上になるケースも珍しくありません。
取り回しについても、車体がやや大きく重くなるため、狭い路地や駐輪場での扱いやすさは125ccに劣ります。「160cc 免許」は普通自動二輪免許が必要で、取得には教習所での実技・学科試験が必要です。免許取得のハードルは125ccと大きく変わりませんが、初めてバイクに乗る方にはややプレッシャーを感じるかもしれません。
しかしPCXに関してだけ言えば、同じ車重と同じぐらいの車体の大きさなので、狭い路地などでもスイスイ走れてしまいます。それ以上にPCXに限らずスクーターは常にリアブレーキを多用することになるので、リアのブレーキパッドがかなり摩耗します。この辺のデメリットが知りたい方は下記の記事が参考になると思います。
本当にPCX160とかNMAX155だけがおススメなの？
160㏄の軽二輪は結局MTバイクも視野に入れると、ちょっと走りたいコースが変わってくると思います。私はPCX160を徹底的にぶん回してみましたけど、あまり加速力に関してはそれほどといった感じですね。追い越しはできるはできるけど、後ろから突っついてくる車も多いので注意はしてください。
しかし一般的に言われる高速道路で風に煽られるだの、加速力不足だのはどうかなぁという意見です。
あまり加速力にこだわって出しすぎても、違反の対象になるのは目に見えています。さらに風に煽られるなどはニーグリップなどをしっかりしていれば問題はないということはわかっています。ということはやっぱり乗り手の問題が一番大きいんじゃないかなというのが、私の意見です。
160㏄ではないのですが150㏄のマニュアルバイクで、こういう記事もあったので一応ご紹介だけしておきます。スクーターは乗りにくく難しい乗り物なので、こういった選択肢を車体で持てるのは大きなメリットとなると思います。
125㏄ vs 160㏄に関係なくやっておきたいカスタムとは？
125㏄を選んでも160㏄を選んでも、絶対にやれておいた方がいいカスタムがあります。5年ぐらいPCXにしか乗っていませんが、これはマニュアルバイクでも一緒です。もちろん軽二輪だって原付二種だってマニュアルバイクは存在しています。
そのバイクを無視して語ってはいけないことがいくつかあるので、ここでは購入した後やれておいた方がいいカスタムなどをご紹介しておきます。駆動系は締め付けトルクが弱いと駆動系の中身が錆びつく恐れが高いので、不安な方は当然ショップ店員に任せていいです。
その辺もお話していきますので、どうぞご安心して作業をできるように知識を付けてください。よいバイクライフの参考になっていただければ幸いです。
エンジンオイルの交換
絶対に外してはいけないのが、エンジンオイルの交換です。
これをやるかやらないかだけで、アクセルの回り方が大幅に変わっていきます。どういう意味か？というと、アクセルを開けていくときに、アクセルが重いとこちらの運転にも支障が出てきます。それを防ぐためにエンジンオイルは頻繁に交換しておきたいのです。
人間でいうところの血に当たる部分で、血は古いといろいろな病気を併発しますよね？それとバイクも似たようなもので、エンジンオイルの色が濃くなった状態で走っていると全く加速しなくなります。これは結構本当の話で信じられないという方もいらっしゃるかもしれませんが、これだけのことでかなり走りが悪くなったりよくなったりします。
下記にやり方などは書いています。各バイクでフィラーやドレンの位置が違いますが、違うだけなのでしっかり各バイクの各種マニュアルなどは読んでおくといいと思います。何なら購入時にバイクショップ店員に聞いてしまってもいいと思います。
ブレーキパッドの交換
続いてブレーキパッドの交換ですが、これも適合するブレーキパッドを見つけられさえすれば、問題なく自分で交換作業ができます。
ブレーキパッドに関しては既定トルクがある場合は守ってください。プレセット型のトルクレンチというものがあれば問題はないのですが、ブレーキパッドに関してはたぶんほとんどないと思います。バイクの動画をYoutube等々で検索すると、大体PCXとかスクーターで出てくると思います。
仮にあなたの乗りたいバイクがマニュアルバイクでも、同じような作業なのでどこを外せばいいのか？などはサービスマニュアルを参照してもいいと思います。一応PCXのものでいいなら、下記に関連記事を載せておきます。違うバイクに乗っていたとしても参考にはなると思うので、お時間のある時に一読していただければと思います。
タイヤの交換
このタイヤの交換からいよいよ電動トルクレンチが必須になっていきます。もしバイク屋さんに持ちこみたくない、自分で作業を完結したいという方がいたら、電動トルクレンチは日本製のものを選んでください。
Hikokiとかmakita、アストロプロダクツと言ったメーカーも電動トルクレンチでは有名です。他にもたくさんあると言えばあるのですが、この3つぐらい知っておけば外れはないと思います。
- タイヤの交換
- 駆動系の交換
- リアサスペンションの交換
この3つの交換作業に関してはそれぞれ既定トルクがしっかり存在しています。必ず守れるような電動トルクレンチを選んでください。タイヤの交換については道具がいくつかあった方が楽なので、自分でやりたい方は下記の記事を参考にしていただければと思います。
駆動系の交換
駆動系だけは注意が必要です。ここの締め付けが弱いと、ハッキリ言って中で錆びてしまって、切ったりしないといけなくなります。なのでこの作業だけはバイク屋さんに任せてしまうのがいいと思います。
大体工賃が19,000円ぐらいです。
それ以上はしないと思うので、そのぐらいの予算と考えてください。しかし結局ボルトなどの締め付けが弱すぎなければいいだけなのでそれに見合うだけの電動工具があれば問題はないと思います。
マキタ(makita) 充電式インパクトレンチ 18V バッテリ・充電器・ケース別売 TW300DZ
電動工具って大体4万円以上したりして高かったりするのですが、上記のものであれば2万弱です。こういう工具はツーリング行くときにも荷物が嵩張らない程度に一つは持っておくといいと思います。ナットが外れたら自動で止まるという機能が備わっており、バイクのメンテナンスぐらいならこの道具があれば大丈夫だと思います。
- チェーンの掃除・注油
- チェーンの張り調整
- スプロケットの点検・交換
- クラッチ・ギアボックスの点検
マニュアルバイクのメンテナンスは、当然ながらスクーターとは違います。しかし上記のものをやっておけば問題はないと思います。駆動系はマニュアルバイクとオートマで違いがあるのですが、スクーターに乗る方がいたら下記の記事を参考にしてください。ビッグスクーターに乗る方も同様の作業で大丈夫です。
リアサスペンションの交換
リアサスペンションの交換はマニュアルバイクではやっている方がいると思いますが、私はスクーターでも一応やっておいた方がいいと思っています。
125㏄ vs 160ccというような記事を書くと、必ずスクーターメインの記事になりやすいです。その排気量のクラスに、スクーターが多いからです。しかし160㏄を軽二輪、125㏄を原付二種と考えると当然マニュアルバイクも含まれていきます。
作業自体はスクーターもマニュアルバイクも大体一緒だと思うので、下記の記事が役立つと思います。PCXの話になってしまいますが、各バイクで必ず既定トルクが存在します。サービスマニュアル等々を是非参考にしてください。
まとめ
125ccと160cc、どちらのバイクにも明確な魅力と注意点が存在します。日々の通勤や街乗りを重視し、維持費の安さや取り回しの良さを最優先するなら、125ccが最適です。一方で、ツーリングや高速道路の利用、余裕のある走行性能を求めるなら、160ccがあなたの期待に応えてくれるでしょう。
まだ購入していない方がいたら、自分がどのバイクなら楽しめるか？ということを念頭に選んでください。
私は仕事でも使うので今の160㏄のバイクを選びましたが、元々は125㏄に乗っていました。どちらも好きな面と嫌いな面が多かったので、今ならどちらも選ばず、250㏄のバイクを迷わず選ぶと思います。または動画編集などの仕事と絡めて250㏄やそれ以上のバイクを選ぶことを、ストーリー化してしまうと思います。
さらっと書きましたがこうやって目的が人によって違うのがバイクです。
是非自分が一番楽しめるバイクはなにか？ということを、しっかり考えながら選んでくれればと思います。最後に両方を選んでもいいように、今の私が1年以上前から持っておきたかったアイテムをご紹介しておきます。それが国産の電動トルクレンチです。
先ほどさらっと安いものをご紹介しておきましたが、これさえあれば今乗っている160㏄のスクーターの駆動系を錆びさせることはなかったなと思っています。笑い話で終わることではあるのですが、メンテナンスは自分でできることはすべて自分でできていた方がいいです。
費用面より時間のためです。
バイクメンテナンスはエンジンオイルの交換や、ブレーキパッドの交換ぐらいでかなりの時間を使います。駆動系なんて言ったら結構な時間を使います。慣れていれば30分もかからず終わるのですが、慣れていない方は1時間以上かかります。私が駆動系のメンテナンスを失敗した理由は、手作業で行ってしまったからだと思っています。
ここにパワーもしっかりあって性能もいい電動工具があれば、きっと駆動系のメンテナンスで失敗しなかっただろうと思っています。なのでそういう後悔をこれから買う方にもしてもらいたくないなと思ったので、この記事を書くことにしました。是非電動工具は高いのですが一つ持っておきましょう。
ツーリング先でも役立ちますので、125㏄でも160㏄でも一つ持っておくことをおススメいたします。よいバイクライフの参考にしていただければと思います。
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